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日常会話とカウンセリングとはどう違うのでしょうか

たとえば友人から「最近、寝つけなくて困っている」という相談を受けたら、あなたはどうしますか。

おそらく多くの方は、寝つけるような具体的な方法をあれこれアドバイスするのではないでしょうか。


アドバイスを受けた友人が「それは良さそうだからやってみる」と言ってくれたら役に立てたとうれしくなりますね。

でも「そんなことはもうやってみたけど効果がない」と言われてしましまったら、その先、どうしますか?


カウンセリングでは、カウンセラーがアドバイスしてくれるものと思っている方が多いようですが、それは少し違います。

「最近、寝つけなくて困っている」という相談を受けたら、多くのカウンセラーは「それは大変ですね。眠れないと疲れますよね」などとまず共感するでしょう。


その後は以下のような展開になるかもしれません。

「今までに何かやってみたことはありますか。少しでもうまくいったことがあったら教えてください」

「少しでもうまく寝付けた日はありませんでしたか。その日は何が違ったのでしょう」

「もし寝付きがよくなったとしたら、何が違ってくるでしょう」


以上は私が実践している“解決志向ブリーフセラピー”によるカウンセリングの進め方です。

解決志向ブリーフセラピーには、「クライエントはその問題の専門家だ」という考えがあります。

そこでカウンセラーがアドバイスするのではなく、むしろクライエントに詳しくお聞きして、すでに起きている小さな解決の手がかりを見つけ、そこから大きな解決へと広げていくのです。





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