不登校や登校しぶりの背景には、読み書きの困難が隠れていることがあります。
しまうまカウンセリングでは、児童用知能検査をご利用になった方に、ご希望により「特異的発達障害診断・治療のための実践ガイドライン」という心理検査を合わせて受けていただくことができます。
児童用知能検査(WISC-ⅣおよびWISC-Ⅴ)には「読み」の力を調べる問題が含まれないため、読字力を知るためには上記の心理検査を受けていただく必要があります。
「読み書き困難」といっても、ケースによって躓きの要因はさまざまですから、対応もケースによって異なります。
言葉の理解力が弱いために読み書き困難が起きている場合には、絵や図を言葉に添えて理解を容易にする対応が考えられます。
言葉の理解力に問題がないと考えられる場合には、文字のサイズを大きく太くして見えやすくする、定規を当てて視線が逸れないようにする、漢字にルビを振る、などの支援が考えられるでしょう。
書くことが苦手な子どもには、漢字学習の量を減らす、板書を写さずに板書の内容をプリントで渡す、などの支援があります。
いずれの支援も学校の理解と協力が必要で、個別の支援計画の作成をお願いすることをお勧めしています。
教科書を初見で音読することは苦手でも、何回か読んでいるうちにすらすら読めるようになる子どもは、耳から音を聞いて暗記していると考えられます。マルチメディアデイジー教科書を利用して、朗読の音声を聞き予習しておくと安心でしょう。
ここに挙げた支援の例はほんの一部です。
子どもだけでなく、成人で読み書きの困難がある方ももちろんいらっしゃいます。
成人にも「特異的発達障害診断・治療のための実践ガイドライン」をご利用いただくことができます。
職場の仕事で困っていることへの具体的な対処法をご一緒に考えます。
どうぞご相談ください。
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