鉢植えで時が経つと根が伸びて鉢の内側にへばりついたり、
キツキツになって子株が根元から芽が出る隙間もなくなったり、
酸素と水の通りが悪くなって根腐れしたりする。
根詰まりである。
何が悪かったというわけではない。
ただ、大きくなったから根が鉢にぱんぱんに密集したに過ぎない。
しかし、これは生育にはよろしくない。
酸素や水の通りが悪くなると根が養分を吸収しにくくなる。
そこで、取り出して腐った根と古い土を払い、
一回り大きな鉢に植え替えてやる。
普通の鉢なら2年に一度が適正である。
人も何が悪いというわけではなくとも、
成長によって馴染みの環境に合わなくなることがある。
今まで通りのはずなのだが、何か息苦しく新しい動きがとれなくなっている。
風通しが悪く、エネルギーが出せない感じの行き詰まり感。
そういうときは、少し大きな器に替わると健康な根張りにすることができる。
これは心の器を大きくして、自由に動く余地を作ることでもあるが、
根が同じでも植え替えること自体にリフレッシュの意味もある。
そういう根詰まりを一旦空気に触れさせるだけでも新鮮になる。
心の中に封じ込めておかずに、言葉にして口に出して外気に触れさせるのが根詰まり解消である。
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