カウンセリングに期待していることは何かと聞いたら、
今の自分の状況について言ってほしいとい言われた。
占いのように自分のことをずばっと言ってほしいという。
自分はいいのか悪いのか、問題なのかまずいのか、
自分は怒っているのか、悲しいのか、
圧倒されているときや混乱しているとき、自分の足元は揺れて位置が定まりにくくなる。
しんどい状況では自分の思いが揺れるので大丈夫とか正しいと言ってくれる人が必要とされる。
混迷する状況では事件に例えるなら犯人とその動機がわかると見通しが立つ。
自分自身や関係する状況や対人関係の状況に対して、
専門家の立場からの総合的な査定、評価、評定がほしいということである。
時間と空間の軸の中で織り成された心の模様、周囲の模様がどのようなものなのか、
人は自分の置かれた状況や心状を知りたいと思うのは人の常である。
今、どこで、どうなっているのか、
そのような状況を定義すること、意味づけることで自分の位置がはっきりとわかるのだ。
自分の置かれた位置がよいものであれ、よくないものであれ位置がわかると一息つける。
それからどうするか、どこに向かうかは、また次の話である。
自分の状況や心状に関して、専門家からの見解を聞いてみるというのもカウンセリングの使い道のひとつである。
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