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インド人の勢いに学ぶ

今話題の映画に、『RRR』というインド映画があります。植民地時代の激動のインドを舞台に2人の男の友情と使命がぶつかり合う様を描くアクションエンターテインメントとのこと。私はまだ観ていませんが、気になっています。何かものすごく勢いのある作品のようです。


東京都江戸川区には私の好きな葛西臨海公園があります。その近くの西葛西では、近年インド人が多く住むようになっており、「リトルインディア」などと呼ばれています。西葛西のインド人人口は、日本に在留するインド人の約1割と言われています。


なぜこの場所が選ばれているかというと、大きな理由の一つは都心や成田空港へのアクセスの良さがあり、都内で働くインド人IT技術者にとっては都合がよいのです。日本ではメルカリや楽天グループで大勢のインド人が活躍しているそうです。


インドは理工系の人材の宝庫とされ、特に超難関とされるインド工科大学(IIT)を卒業した技術者などは、破格の給料で採用され、世界のIT業界を牽引する力を持つほど優秀です。


インドではカースト制度の影響が根強く残存しており、身分の規定により就きたい職業に必ずしもつけないことがあります。しかし、IT産業に関してはカースト制度に規定がなく、低いカーストのインド人にも、努力次第で貧困から抜け出せるチャンスが到来しているのです。


インドはアメリカ合衆国とだいたい12時間の時差があるため、アメリカ人が寝ているときに国内のインド人は働いてくれます。ネット通信で容易に作業を引き継ぐことが可能です。


イギリスの帝国主義がもたらした影響もあります。インドはかつてイギリスの植民地であった歴史を持ちますが、そのため今でも英語が準公用語として広く使用されています。英語が話せる点も、インド人がグローバルに活躍できる要因の一つになっています。


昨今世界の中で存在感を高めているグローバルサウスの国々の中でも、インドは中心的な存在です。人口の規模で中国を抜き、人口に占める若者の割合も多く、インドは今後急成長を遂げると見込まれています。インドの活力には、多くの学べる点があるかもしれません。

( 利根運河近く )


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