初めてカウンセリングを受けようと思った時、人はどんな気持ちになるでしょうか。カウンセリングルームはまだ日本の社会では美容院や歯科医院のようによく知られた存在ではないかもしれません。来談するにあたって、期待だけでなくさまざまな不安が出てくるのは自然な気持ちです。
カウンセリングルームがあることは前々から知ってはいたものの、迷いもあり、すぐには足を運ぶ気持ちにはなれなかったという話もわりとよく聞きます。人によってはカウンセリングを受けようと考えてから数か月、あるいは1年以上の期間にわたって、来談を躊躇していることもあるようです。ためらいの期間が長くても、それでもまだカウンセリングのことが気になるという人は、一度はカウンセリングを受けてみることをお勧めします。百聞は一見に如かずと言われる通り、まずは体験してみることで余計な心配は解消されるでしょう。悩みによっては早期の対応が必要な場合もあります。
一部のテレビやインターネットの影響により、実際とはかなり違うカウンセラーのイメージを持っている人もいます。実際に受けてみるとわかることですが、カウンセラーも実にいろいろな人がいます。人間ですので相性が合う・合わないという問題もないわけではありませんが、どうしても相性が良くないと感じた場合は別のカウンセラーに担当を変えることも一つの方法です。希望する心理療法がある時は、その療法に精通しているカウンセラーをもちろん選ぶことができます。
知り合いや家族に、すでにカウンセリングを受けたことがある人がいる場合は、自分も受けてみようという気持ちに比較的なりやすいようです。中には自発的に来談したい人ばかりではなく、他人からカウンセリングを勧められたというケースもあります。そういう人の中には半信半疑でカウンセリングを受けにいらっしゃる場合もありますが、実際にカウンセリングを受けてみるとメリットを感じ、相談を継続していく人もいます。
代表的な不安として、「本当に効果があるのだろうか」「一体どんなことをするのだろうか」「カウンセラーはどんな人なのだろうか」「どんなことを言われるのだろうか」「こんな話も聞いてもらえるのだろうか」「ちゃんと話せるだろうか」などの気持ちは当然生じることでしょう。カウンセリングは一方的にカウンセラーのペースで進められるものではなく、相談にいらした方のペースで進められるものです。疑問点があればぜひカウンセラーに質問してみてください。カウンセラーは誠実にお答えします。
(カワウ)
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