ロンドンにあるフロイト博物館のホームぺージではバーチャルツアーができる。
フロイトが住んでいた精神分析の部屋は考古学的というか古今東西のしぶい骨董コレクションが沢山置いてある。
有名な寝椅子には床の絨毯と同様のイスラム系民族柄の織物がかかっている。
異国情緒がおどろおどろしくて面白い。
スイスにユングが建てた家も博物館となっている。
もっとおどろおどろしいかと思ったら、置物も含めて案外、普通の西洋風である。
アドラーはあちこち移動していたせいか住まいは残っていない。
ウイーンで住んでいた建物や生まれた家は残っているが、
とうに別の人が住んでいるので当時の様子はわからない。
けれども、根城にしていたカフェは当時のまま残っている。
しかし、このカフェにはフロイトもよく来ている。更に、ヒットラー、スターリン、チトー、トロツキーも訪れている。サインや自撮り写真は残っていないのだろうか。
しまうまカウンセリングの部屋は、本が壁一杯にあるのが特徴的だが、古い洋書でないのでかっこよくない。
スタッフが持ち寄った本が雑多に並べてある。
あと、古いミシン、雑貨、ぬいぐるみがある。
いつかユングのように湖のほとりに庭と家を建て、フロイトのようにコレクションを飾って来談者をお迎えしたいものである。
お茶は茶室、武道は道場、音楽や演劇は劇場でするように、カウンセリングはカウンセリングルームでこそ展開する。
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