子供が勉強するのは誰の課題でしょうか?
と親に問う質問がある。
国民の権利である教育の環境を提供するのは親の義務であるが、
その勉強をするかどうかは子供自身の課題とみなす。
このような仕分けの思考をアドラー心理学では「課題の分離」と呼び習わしている。
一方、内観の「して返したこと」「迷惑をかけたこと」という質問に対しても、同様に課題の分離が必要とされる答えが出されることがある。
「勉強をしてあげた」「勉強しないで迷惑をかけた」という答えは、相手のためではなく、自分に帰する責任であり、課題の分離ができていないとみなされる。
共同生活や共同作業をおこなう親しい間柄において、課題や責任は渾然一体となったり主脚転倒したりしやすいものである。
カウンセリングではこの仕分けの作業をお手伝いさせてもらうことがある。
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