思春期の子どもとの関わりは難しいもの。甘えてきたかと思うとささいなことで反発したり・・・。小学校高学年から高校生ぐらいまでのお子さんとどのように関わったらよいのか、悩んでいらっしゃる親御さんは少なくないでしょう。
早ければ小学校の高学年から第二次性徴が始まります。それにより子どもは否が応でも自分の体、ひいては自分自身に向き合わざるを得ません。子どもにとっては、性にまつわる事柄は親には話すことがはばかれるものであるはずです。このことが親子が心理的距離を置くことに一役買ってくれると考えられます。
思春期の子どもは親から距離を取り、かわりに同性の親友や友人達と秘密を共有することで親密な関係を作っていきます。親離れによって生じた不安を親友や友達に支えてもらうのです。親に対して子どもは甘えたり反抗したりを繰り返しますが、これは親との「心の距離」をどのくらいに取ったらいいのかを模索している状態であるといえるでしょう。
とはいえ、子どもはまだ人生経験が少ないために、時には失敗して傷つくこともあるでしょう。また子どものからだと心が大きな変化を経験する思春期は“危機”にさらされる時期でもあり、精神疾患も少なからず見られます。そのため思春期の子どもは親の支えをまだまだ必要としています。親は少し離れたところから見守り、必要な時は子どもに手を差し伸べてあげましょう。
どんな関わりがよいのか、専門機関での相談が必要かどうかなど、お困りのときはどうぞご相談ください。
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