「このようなお仕事(カウンセリング)をしていて、ご自身がつらくなることはないのですか?」
これが一番よくされる質問です。カウンセリングにおいても、臨床心理士だと名乗ったりした後もよく尋ねられる。
こんな仕事をしていて大丈夫なんだろうかという素朴な疑問として受け取っている。
自分のこのようなダークな話を聞いて迷惑をかけているのではないだろうかと気にされているのかもしれないし、毎日こんな話を聞いていたら体を壊さないだろうかと心配されているのかもしれない。
こちらとしては大丈夫ですよというのが正直なところである。大丈夫だと言える状態を維持する様々な要因があるので大丈夫なのだ。
しかし、精神的かつ肉体的にエネルギーを消費しないわけではないから疲れるわけだが、それはどんな仕事でもそうだろう。
カウンセリングは頭と心を使うので、ときに応じてそれぞれ疲れないわけではない。
しかし、カウンセリングを利用した方がほっとされたり、希望が見つかったり、和らいだり、お礼を宣べてくださったり、私自身もよかったと思えたりするときなどの感覚がもたらされ、意識はそれらに向かっていく。
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