街路樹がイルミネーションできらきらと輝き、あちこちでクリスマス・ソングが流れる季節となりました。
数日前、用事があって京都に行きましたら、ちょうど木々の葉が赤く黄色く色づいており、お寺や神社のお庭が本当に美しかったです。前日から降ったりやんだりしていた小雨がちょうどあがったところで、足元の土や石畳そして空気全体が湿っていて、自然の樹木や落ち葉の良い香りに包まれて久しぶりに良い時間を過ごすことが出来ました。
美しいお庭のあとに立ち寄った京都駅付近のカフェでは♪This Christmasがアコースティック・アレンジで流れており、紅葉とクリスマス・ソングって、そうか同じ時期に楽しめるのか、、、と思いながら、朝顔のことを思い出しました。今年も我が家の江戸朝顔は5月のゴールデン・ウィーク前後にぽつぽつと咲き始め、その後少しずつ花数を増やしながら8月~9月まではかなり遠慮がちに細々と咲き続け、10月を越えた頃から俄然勢いを増してバンバン咲き乱れ、さすがに11月からは勢いが減少、12月初旬の少し気温の上がった日におそらく今年最後となるであろう蕾が開いていました。
紅葉とクリスマス・ソングと朝顔って、同じ時期なんだったっけ???と思いながら、ふと「年賀状終い」のことを思い出しました。以前は、クリスマス・ソングが街に流れ始めると年賀状の準備に取り掛かっていたでしょうか。「プリントごっこ」(懐かしい!!)や手作りの芋版などで趣向をこらした年賀状も多かったように思います。最近では、「今年で年賀状を送るのは最後にしようと思います」という一文を拝見することも増えました。SNSで写真や動画も含めて簡単に近況を知り合うこともできるようになりましたし、お付き合いの形も変化しているのでしょう。
「昔は良かったなぁ」ということをお伝えしたいわけではないのです。さまざまな変化の背景には、「適応」ということがあるように思います。温暖化・灼熱化した日本の夏に合わせて植物も様変わりをし、インターネットや機器発達の変化に合わせてお付き合いの様式も様変わりをし、植物も人間も、したたかにしなやかに「適応」しているなぁ、、、と感じた次第です。変化に「適応」するためには、これまで常識とされていたことに縛られないしたたかさやしなやかさが必要なこともありますね。朝顔が「晩秋にたくさん咲くなんて恥ずかしい」と考えて蕾を開かずにいたら、それこそ種を残せなくなってしまいます。
2024年もあとわずかとなりました。今年は皆さまにとってどのような年であったでしょうか。個人の外側(周囲の状況や社会など)でも変化は起こっていくでしょうし、個人の内側(お考えやお気持ちなど)が年々変化していくことは自然なことです。来年も、さまざまな変化があると思いますが、時にジタバタしたとしてもそれらをなんとかうけとめて、健康で幸せな1年にしていかれると良いなと思います。皆さま、どうぞ良いお年をお迎え下さい。
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