カウンセリングでは治療をおこなっています。
何かしら問題とされる症状や行動を治すためにカウンセリングをしています。
カウンセリングでは支援もしています。
何らかの問題に関係している方への支援、サポート、助言、応援です。
治療も支援や応援に含まれるとすれば、広い意味でカウンセリングは応援を提供する場です。
(応援というのはアドラー心理学がいうところのエンカレッジメントの私なりの訳です。)
ではカウンセリングにおける治療と支援の違いは何でしょうか。
それは問題がどこにあるかです。
治療の場合、問題は利用者、もしくはその家族にあるとされます。
支援の場合、問題は利用者ではなく、その外の環境にあることも少なくありません。
たとえば、何かの被害にあわれた方は、ご本人に問題がない場合もあります。
このような場合、ご本人を治療するのではなく、応援するのが基本です。
(副次的には被害によって生じた症状を治療することはあります。)
治療でも支援でもこちらが応援することに変わりはないのですが、
問題を巡るスタンスには若干違いがあります。
ここでお伝えしたいのは、
カウンセリングは自分が治療を受けるためだけに利用する場ではなく、
問題整理、問題検討、問題解決、情報提供、心理査定、助言など、
あなたや家族の問題解決のためにも利用できる場だということです。
だから、問題をお持ちの当人でなくても、それに関係する方も利用していただけるものなのです。
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