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私のカウンセリング・スタイル:クライエントが持つ力を引き出すカウンセリング



冒頭から恐縮ですが、まずは個人的な体験から書きたいと思います。私には「顎関節症」という持病があります。ちょうどカウンセリングの仕事を始めた20年ほど前に発症し、当初は顎関節の痛み、噛みづらさ、頭痛などの症状がありました。


この病気を専門とする歯科に通い、顎の筋肉のこわばりをやわらげる治療を受けていましたが、次第にそれが対症療法でしかないことがわかりました。そして「病気は医師が治す」と考え、治療に対して受け身的な姿勢でいる自分に気がついたのです。顎関節症は、気持ちの緊張が歯の噛みしめに繋がり症状を作っているので、気づきを得てからは、体の力を抜いてリラックスできるようにと水泳を始めました。こうして顎関節症の症状は数年後には軽快しました。


この経験から私が学んだことは、問題解決を専門家任せにせず、自分でできる対処法を見つけ、それに取り組んでいけば自分で解決できるということです。そうすれば将来、また同じような問題が起きても自分で対処することができます。今でもストレスが重ねると症状が出てきますが、そのような時は自分に過剰なストレスがかかっていると捉え、セルフケアに努めています。


私には、クライエントに主体的に問題解決に向けて行動してほしいという願いがあります。クライエントの悩みについて一番よく知っているのはクライエントです。クライエントに教えていただきながら、日常生活で実践できる課題をご一緒に考えています。(ご相談内容によっては、課題を必要としないケースもあります) 問題解決がご自身でできたという体験は自信に繋がるにちがいありません。解決志向ブリーフセラピーと認知行動療法は、クライエントが本来持っている力や強みへの気づきをうながし、解決へ向けた行動を取ることを後押する心理療法です。ご一緒に取り組んでいきましょう。


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